ナマズ@現場監督です。
将来の漠然とした不安を少しでも解消するため、株式投資に取り組んでいるサラリーマンです。
さて、本日は石油メジャーの一角であるロイヤルダッチシェルに関するお話です。
株価は1年で30%ダウン

上の図はロイヤルダッチシェル(RDS-B)の1年チャートです。
1年ほど前は65ドル前後を推移していた株価が、現在45ドル程度にまで落ちています。
ジリジリと値下がりしている要因は主に以下の3つです。
- 米中摩擦に伴う景気減速
- ESG投資の推進
- 原油価格落ち込み
同じく石油メジャーのエクソンモービル(XOM)やブリティッシュペトロリアム(BP)も含め、減収減益の決算が立て続けに発表されています。
さらに直近では新型肺炎の影響も受け、株価はさらにダウン。
産業や消費が回らなくなると、石油の需要も少なくなり、売り上げも騰がりません。
配当利回りは8%を突破
株価推移とは正反対の動きをする指標のひとつに配当利回りというものがあります。
配当利回り = 年間支払配当 ÷ 株価
株価が分母にあるため、年間支払配当が同じであれば(重要)、株価が下がれば下がるほど、配当利回りは上昇するという考え方ができます。
さてここで、本日話題にしているロイヤルダッチシェルを見てみます。
なんと、ロイヤルダッチは2014年頃から現在まで配当支払い額を同額でキープし続けています。
つまり、株価がダダ下がりであるロイヤルダッチシェルは、配当利回りが上昇傾向にあるのです。
それを示したのが以下のグラフです。

データの抽出できた1981年から現在までの株価と配当利回りのグラフです。
現在の米国市場では、株式の配当利回り平均はだいたい2~3%程度と言われています。
つまり、100万円分の株を保有していれば、だいたい2~3万円の配当金を得ることが出来るということです。
その配当利回りの値ですが、なんとロイヤルダッチシェルは8%をブレイクしているのです!!
100万円分のロイヤルダッチシェル株を保有していれば、なんと年間8万円がバックされるという奮発具合。
上の図から過去の利回りを見てみても、利回り8%を超えているのは40年で4度だけ。
つまり10年に1度の利回りなのです!!!!
超高配当の日本株であるJT(日本たばこ)であっても、配当利回りは7.2%程度。
様々な要因が絡み合った結果の8%突破。
素直に買いの水準ではないでしょうか・・・?
伸るか反るか
ピカピカの高配当銘柄と化したロイヤルダッチシェル。
しかし、現在の配当利回りが高いからといって、即ち買いに動くのは気が早いでしょう。
まず考えなければいけないのが、配当の持続性です。
この先も配当が持続してくれないと、キャッシュフローを目当てに株を買っている意味がありません。
次に考えなければいけないのは、株価下落です。
配当以上に株価が落ちていってしまっても、投資している意味が無くなってしまいます。
この先、ロイヤルダッチシェルの配当が持続するか、株価が下落しないかは偉い人であっても確実にはわかりません。
しかし、先行きが不安と見られているからこそ、現在の株価が下落し、配当利回りが上昇している現状があります。
ロイヤルダッチシェルをこのタイミングで買うということは、すなわち伸るか反るかの逆張り投資。
運が良ければ8%のインカムを継続的に受け取ることが出来る権利を得ることが出来ますが、果たして・・・。
ちなみにナマズは過去も、今も、これからも変わらず、キャッシュをつかさないようにチョビ買いを続けていきたいと思います。

まあ、運にまかせて思いっきりやってみようや(気楽)
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