ナマズです。
将来の漠然とした不安を解消するため、株式投資をしています。
株式市場全体が暴落の様相を呈している最中、個別株の中にはかつてない配当利回りとなっている銘柄が多くあります。
そのひとつがコカ・コーラ・カンパニー(KO)です。
配当利回りは未曽有の4%超えへ
KOは連続増配株。
これまで57年間、減配なく増配を続けてきたキラキラ銘柄であります。
平常時の配当利回りは3%前後と、高配当投資家にとってみれば刺激の少ない利回りでした。
しかし今般の暴落により、株価がかつてない旧下落。
株価と逆相関である配当利回りは4%を超えてきています。
以下が、その状況を示したグラフです。

株価は2020年2月21日に60.13ドルをつけています。初の60ドル超えです。
しかし、そこからコロナ等の影響で旧落下。
1か月間で40ドルを割り込むまでに落ち込みました。30%以上の株価下落ということですね。
株価だけでいうと2011-2012年ころの水準に戻ったといえます。
そんな中、配当利回りはしれっと4%オーバー。
こちらもコカ・コーラ社2度目の4%超えです。
(上のグラフには表れていませんが、リーマン時には瞬間的に4%を超えていたこともあります)
コカ・コーラの近況
かのキラキラ連続増配株の株価が下がっており、配当利回りが4%を超えても市場からは放置されています。
それには理由があるに違いありません。
先日、コカ・コーラ社は2020年のガイダンス未達を発表しています。

いくらコカ・コーラ社が生活必需品である飲料を生産・供給しているとはいえ、コロナウイルスによってグローバルな規模で経済活動がストップしてしまうと、さすがに売り上げに影響があるようです。
現在世界中で、資金繰りが悪化した法人や、給与が受け取れなくなった個人が多く発生しています。
そのために各国では給付金・補助金などを支給する方向で動いています。
しかし、いくらお金が支給されたからといって、そういった状況下でドリンクの消費が落ち込むのはやむを得ないでしょう。
そもそも物流・小売りが止まっていると、売買もできませんしね。
「個人消費が落ち込んでもコカ・コーラは飲み続けられる」なんて言われたりしますが、売り上げの落ち込みは確実です。
具体的な数字はコカ・コーラ社にもわからないと思いますが、現在の株価はそういった事情も織り込んでいるということです。
まとめ
KOの配当利回りが歴史的な水準にあることをお伝えしました。
いかがでしたでしょうか。
現在のところ、将来の売り上げ低下が懸念され、株価が大幅下落しております。
売り上げが落ちれば、利益が上がらない。
利益が上がらなければ、配当も支払えない。
しかし、そこは連続増配の実績と圧倒的なブランド力で乗り越えていただきたいところ。
飲料一本に選択・集中をしているメーカーということで、事業ポートフォリオに若干の脆さが見え隠れしつつあるものの、これからも安定的な株価上昇・増配を続けてくれると思っております。
しかし現状、XOM(37年連続増配)やRDS.B(百数十年減配無し)の株価や将来の配当が怪しくなってきているのも事実。
コカ・コーラの知名度や実績に惑わされず、ドライな株式投資を実践する必要がありそうです。
本日は以上です。
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