おはようございます。
ナマズです。
本日は高配当米国株・・・ではなく、スーパーゼネコンの配当利回りや配当総額のデータを見ていきましょう。
ナマズはゼネコンの現場監督ですから、日本の建設業界を代表するゼネコンのデータには当然興味があります。
株式投資をしている皆様からしてみれば、高配当でもなく特に値上がりも期待できなさそうなので、注目されていない銘柄だと思いますが。
ゼネコンって?
まずは、ゼネコンって何?ってところからです。
日本語で総合建設業だから”General Constructor“ではありません。
工事を一式して請け負う”General Contractor“です。
(※Contractor = 請負人)
お客さんからの要望に応じて、オフィスビル・タワーマンション・学校・病院・駅舎・橋・ダム・道路、などの提案~設計~施工~維持管理までを、スケジュールから技術的計算、役所対応まですべてを指揮管理する技術者集団です。
そんなゼネコンで、ナマズは”施工”フェーズの現場監督として働いています。
スーパーゼネコンって?
文字通り、スーパーなゼネコンです。
スーパーの基準は”売上高が1兆円を超えている“ことです。
そんなスーパーゼネコンは、以下の5社のことを指します。
- 大成建設(1801)
- 大林組(1802)
- 清水建設(1803)
- 鹿島建設(1812)
- 竹中工務店(非上場)
君の名は。の新海誠監督が手掛けているCMを放映している大成建設。
その社名から、ヤ〇ザと思われることの多い大林組。
そして、地方の工務店としてバカにされることも多い竹中工務店。
清水建設や鹿島建設は、一般人からしてみれば少しインパクトはないでしょうか。
そんな5社が、日本のスーパーゼネコン、です。
この中でも、竹中工務店のみ非上場のゼネコンです。
そのため、本記事でデータを紹介するのは大成、大林、清水、鹿島の4社です。
配当額と配当利回り
簡単にまとめたものが、以下の表になります。
銘柄 | 直近株価 | 2018年配当 | 配当利回り | 配当政策 |
---|---|---|---|---|
大成 | 5190 | 125.0 | 0.24 | 長期的な安定配当&好調時の特別配当 |
大林 | 1133 | 28.0 | 0.25 | 業績に応じた利益還元 |
清水 | 968 | 26.0 | 0.27 | 業績に裏付けられた配当 |
鹿島 | 1653 | 40.0 | 0.24 | 配当性向20~30% |
※直近株価は2019.3.15時点の終値。
※配当政策は各社IRページを参考
3%弱の配当金を支払ってくれるなら、日本株の中ではまあまあなのかもしれません。
しかしこの3%。
建設業が好景気に沸いているからこその特別増配的な3%です。
特別配当と銘打って支払っている会社もあります。
そのため、数年後には平気で2%以下となることが予想されます。
配当性向は、どこも揃いも揃って20%程度。
純利益のうち、20%程度しか株主に還元されておらず、利益のほとんどは新事業への投資と貯蓄へ回されています。
ゼネコンの未来は・・・
しかし、資金を社内の投資に回したとして、ゼネコンが再び輝ける可能性はあるのでしょうか?
国内の建設市場規模は将来的には縮小するといわれています。
そのため、海外建設部門でそれをカバーする以上の売り上げが無いと、今後のトータルでの売り上げ増加は見込めません。
しかし、日本の建設業の歴史的な業務プロセスがそのまま海外建設プロジェクトに適用できるわけではなく、各社は足踏みを続けている状況です・・・。
少なくともナマズが務めているゼネコンには歴史的な業務プロセスを破壊して、効率的に業務を回そうとする人は少なく、根性論でなんとかする風潮が残っています。
また、実務へのICT適用も他業界と比べて大きく遅れています。
こんな体たらくでは、建設プロセスが効率的になるより前に、外資や他業種に食われてしまうのではないかと思えますが・・・笑
そんな状況の中、各社、発電事業やロボティクス、農業に力を入れたりと、本業以外の儲け縁をつくりつつありますが、花が咲くのはいつになることやら・・・。
まとめ&感想
上述の通り、ナマズはゼネコンで現場監督をしています。
その過程で、どこの建設会社にはどんな強みがあるかといった情報も入ってくるため、なんとなくですが、今から成長しそうな建設会社もわかります。
しかし、建設業を投資対象として見ることは、残念ながらできません。
配当も特に多いわけでもなく、株価の上昇も見込めないからです。
ということで本投稿では、なんとなくスーパーゼネコンの配当利回りを調べてみましたが、日本の建設業界の株に対して「買い」とは思えませんでした。
以上です。
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